Links - Locals

  • ex J3CK, JP1JCK
    The original owner of the TS-850S in my shack. SK, Nov. 30, 2015. RIP.





2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

映画・テレビ

2020年12月17日 (木)

全米女子オープンゴルフ U.S. Women's Open Golf Tournament

先週の木曜日、日本時間では金曜日、から月曜日(同 火曜日)までは、アメリカの女子ゴルフのメジャー大会である全米女子オープンがテキサス州ヒューストンで行われました。
周知のように、日本人選手が19名出場し、とりわけ渋野日向子選手の活躍もありましたので、時間の都合のつく限り、録画やライブでWOWOWチャンネルで観戦しました。
特に、渋野が首位で迎えた最終日は深夜1時半ごろ、8番ホールあたりから午前5時ごろの最後の決着まで、ずっとライブで見てしまいました。
実に惜しい結末でしたが、ほんとうに良くやったと思います。十分に楽しませてもらいました。
また、少し縁があって注目している新潟県出身の髙橋彩華選手が11位となったこともうれしいことでした。

Img_5480s
ヒューストンは海に近いところなので、試合が行われたチャンピオンズ・ゴルフ・クラブのサイプレス・クリークコースもおおむね平坦な林間コースのようです。北側、コースでは3番、13番ホール辺りに沿って、サイプレス・クリークという小川が東へ流れていて、そこに球を落とした選手もいたようです。サイプレスはおそらく湿地に育つヌマスギではないでしょうか。

Img_5487st
手持ちのカードを探してみたら、ヒューストン北西郊外、グライムス・カウンティ―のIora (アイオラ?)の局のものがありました。
QRZ.comで見る限り、現在もアクティブなようで、当時のアンテナは6本のタワーで160mからたくさんのアンテナを上げていたそうです。ハムになって最初交信が6メーターで、一回りして今も6mメインに戻っているそうです。
1993年5月29日1958UTCに21メガで交信しています。こちらは佐久市の内山牧場キャンプ場からポータブル・ゼロで出ていました。

2019年7月 7日 (日)

映画「旅のおわり世界のはじまり」 The New Film Shot in Uzbekistan

中央アジアの大草原やシルクロードにはなんとなく引き付けられてしまいます。海に囲まれた多湿の日本からみると、別の世界と感じるからでしょう。
新聞の映画評欄で、ウズベキスタンを舞台とした映画「旅のおわり世界のはじまり」が上映されていることを知り、一昨日、5日(金)午後に渋谷まで見に行ってきました。
テレビのバラエティー番組の現地レポート撮影チームのことが描かれるので、主な登場人物は、女性レポーターと男性スタッフ3人、ウズベキスタン人の通訳の5人です。チームが滞在するサマルカンド、首都タシケントなどの市街の場面も多いですが、大平原や草地の丘陵、それに山岳部の場面もあり、満足できました。もっとも、数日前にTVで放映されていたモンゴルのドキュメンタリーとそれほど違わないと感じました。

映画全体の出来栄えはどうなのでしょうか。
主役の前田敦子の演技は、熱演と感じられ、なんとなくオーラのようなものもありましたが、歌はあまりうまいとは思いませんでした。名前は、こちらでも知っているくらい良く知れ渡っているわけですけれど、AKBというグループのセンターとしての知名度です。個人の俳優としての力は未知数なのではないかと思いました。
題名がやや分かりにくく、少し大仰な感じで、ストーリーも今一つと感じましたが、映画の一定の時間に中に盛り込めることは限られているので、まずあれで良いのかも知れません。

帰宅後、ネットで、この映画がタシケントのナヴォイ劇場の開場70周年記念、かつ日本ウズベキスタンの友好関係記念の2国の合作映画と知りました。それで、なるほどと納得できました。
最後の方でナヴォイ劇場の建設(仕上げ)に、第二次大戦後シベリアに抑留されていた日本人が従事したことが語られます。
このブログで、ウラル山脈の西にあるタタールスタン共和国のエラブカに抑留されていた捕虜のことを取り上げたことがあります。
http://nb20oi12-7388tu.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/prefix-map-of-r.html
ソ連時代のウズベク共和国にも約2万3千名が抑留されていたとのことで、そのうちの技術のある457名の日本人が劇場建設工事に従事したとされています。
そのこともあって、ウズベキスタン人の多くが親日的らしいことはありがたいことです。個人的にも、少数ですが、親日的な同国人と一時お付き合いしたことがあります。

ついでに余計なことですが、昔のラジオ少年にとって秋葉原は聖地のようなものです。
これをアルファベット3文字に置き換えて、アイドル少女グループの名前にして売り出すという、プロデューサー、マスメディアの発想は、逆立ちしても出てきませんね。アルファベット3字は、アマ無線のコールのサフィックスのようですが、もしかしたら関係者に誰かいたのでしょうか。

ウズベキスタンは、アマチュア無線での交信も距離的にはそれほど難しくない国ですが、局数が少ないので、交信局数は少ないと思います。
現在のプリフィックスはUJ-UM(主にUK)で、ソビエト連邦時代のプリフィックスはUI8でした。

Ui8-qsl 
だいぶん前に千葉県の大東埼灯台(ARLHS JPN-609)で移動運用をしていて、UK/JI2MED局からコールされたのが記憶に残っています。整理が悪いのでこのときの交信のカードは出てきません。このOPは JE1RZRのコールもお持ちです。

 

2019年6月11日 (火)

月曜日の行き先 Outings on Mondays

毎日が日曜日のリタイア生活ですが、曜日によって多少繁閑があります。火曜日は原則としてプールへ行き、水中腰痛改善教室に出ることにしています。水、木、土、日はウォーキングや自分と親の医療関係の予定がときどき入ります。月曜日が一番予定が入る可能性が低い感じです。
そんなことですが、ここ3週は、生音楽、音楽映画、戦争映画と連続して出かけました。
日が経ってしまったので、簡単に記録しておきたいと思います。

5月27日 Funky Ritusko Version! (FRV) ジャズコンサート、TOKYO FMホール(半蔵門)
ジャズピアニストの遠藤律子のグループです。このピアニストは高校の運動部の後輩で、はじめに同級生の友人が熱心に後援し、誘われてたまに行っています。基本はサキソフォン、ベース、ドラムス、パーカッションとの5人編成、後半のみのゲストのトロンボーンが加わって6人、アンコールになって、コーラスとダンスも参加していました。

6月3日 映画「さよならくちびる」 上映館 新宿TOHOシネマズ 監督・脚本・原案 塩田明彦、出演 小松菜奈、門脇麦、成田凌、主題歌 秦基博、挿入歌 あいみょん。
去年の9月22日の記事で小松菜奈を取り上げましたが、若い映画女優たちの中でも次々に役をもらって活躍している方でしょう。門脇麦も演技力が評価されているようで、安心して見ていられます。成田凌は知りませんでしたが、顔立ちが整っているわりに弱弱しくはないので良いと思いました。女性のデュオのギター弾き語りで、東京から大阪、新潟などを通って北海道の函館までツアーをするという話です。漆黒のジープ・ラングラーらしい車が風光明媚な日本海沿いの道路などを走るところも心地よい画像でした。あまり記憶がはっきりしませんが、灯台の見える砂浜のシーンもあったようで、新潟の角田岬灯台(ARLHS JPN-213)らしいのですが、確言はできません。

映画にリハーサルのシーンがありました。また、27日のコンサートではたまたま前の方の席で、今まで意識しなかったプレーヤー用のモニタースピーカー(ステージ・モニター、フロア・モニターというらしい)やステージの前に立てた2種類のマイクなどの音響装置が気になりました。PAシステム、Public Address Systemというそうで、機器、調整、ミュージシャンとのすり合わせなど、なかなか奥深い分野のようです。

6月10日 映画「空母いぶき」 上映館同上 1日(土)にあったローカル無線クラブの後、コーヒーを飲んだりしながら3人で長話をしましたが、内一人が軍事に詳しく、この映画を勧めていたので、見に行きました。やや教条的な感じもしましたが、最先端の軍事技術で戦闘が起こるとどうなるのか、日ごろあまり意識しないことを考えさせられました。海上自衛隊に空母がいるのかという今日的なテーマも入っています。たまたま取材で空母に乗っていて、下りるタイミングを無くしたWebメディアの記者の役で、若手女優の本田翼が出ていました。

「空母いぶき」は、CGなどをフルに活用して、模型など使っていた昔と違う迫力はそれなりに出ていますが、似たようなシーンが繰り返し出てくるのがちょっと気になりました。同じような小さな不満は、「さよならくちびる」でレオがハルといさかいになる度に煙草を吸い、アルコール飲料缶をあおるシーンになることにもありました。

Dsc_0778s
               庭に咲いたアジサイ。記事に関係ありません。

2018年12月 2日 (日)

五島列島 Goto Islands

8月の半ばから急に映画、TVドラマを見始めて、それがまだ続いています。
レンタルショップのTSUTAYAでは、以前に登録した高齢者だと金曜日には1本無料なので、原則として金曜日に行きます。中には新作、準新作で3泊4日というものもあるので、月曜日に行くこともあります。
たしか、10月20日の広島からの帰路の新幹線でスマホを見ていたら、永野芽衣が、夜に「ミックス。」という映画がTV放映されるとツイートしていました。
帰宅してTVを付けたときには、もう前半は終わっていたのですが、途中から見て、なかなか面白いと思いました。この映画で初めて新垣結衣を知ったのですけれど、それ以来、DVDを週に2~3枚借りるうちの1~2枚は新垣結衣出演のものにしています。
「ミックス。」のDVDをまず見たのち、11月16日には映画「くちびるに歌を」(2015年)を見ました。
小さな島の出身のピアニストが、元同級生友人の依頼で、中学の合唱部の臨時顧問をするという話で、九州の西に連なる五島列島が舞台です。
ずい分遠いところを舞台にしたものですが、ロケを現地でしたようで、良い風景がバックに見えるシーンが出てきて、それだけでも楽しめました。

写真の上通島と若松島の間の若松瀬戸をはじめ、自然の景観が残るところは、西海国立公園に指定されています。
Epa_np_wakamatsuseto_s
          写真出典:環境省国立公園サイト
この国立公園は、JAFFでは2つに分割されていて、五島はJAFF-0113で、九十九島・平戸はJAFF-0022です。IOTAではAS-040 のナンバーが与えられています。
アマ無線のQSLカードがあれば紹介したいところですが、整理をしていないので、あるかどうか不明です。交信したという記憶はないので、ないのではないかと思います。もっと小さい甑島の方は、いつだったかペディションの局が出ていて、交信したような気がします。

環境省の解説では、五島列島は、日本唯一の外洋性多島海だそうで、大小250の島があるそうです。もっとも、この表現には、他の多島海として、瀬戸内海以外にどこかあるのかなと思うと、少し疑問を感じます。
主人公や合唱部のリーダーの生徒はキリスト教徒という設定で、教会が出てきます。長崎付近のキリシタンが少しづつ島々へ移住していて、明治の初期に迫害を受け、多数の殉教者を出した事件、「五島崩れ」があったことは、今回ネットで知りました。
信仰のことはほとんど出て来ないので、単に映画への味付けということで使われているのか、それとも脚本家や監督にとって重要なことなのか、ちょっと分かりませんでした。
小松菜奈が出ているので見た「坂道のアポロン」(2018年)でも教会、キリスト教が出てきますが、同じ三木孝浩監督の作品です。

今まで、映画、特に邦画は、数年に1本ほどの話題作、日本のTVドラマは、NHKの大河ドラマと、朝の時間の加減で見たり見なかったリする朝の連続ドラマくらいしか見ていなかったので、NHKに出ていない新垣結衣(「絆」という東日本大震災後の特別ドラマだけは出たようですが)のことは知りませんでした。優しそうで笑顔がチャーミングな良い女優さんだと思いますけれど、アクションものもこなす綾瀬はるかに比べると、演じる役の幅が少し狭いようにも思います。競争の激しい芸能界で個性を生かしながらいかに生きて行くか、本人やプロモーター、マネージャーなど、舞台裏ではあれこれ知恵を絞っているのでしょう。

遠い外野で何かいってもしようもありませんけれど、今後一層の健闘、活躍を期待しています。

2018年10月31日 (水)

ノッティングヒルの恋人 Movie "Notting Hill" and Kenwood House

前回に続いて映画関連の記事になります。

映画・ドラマのDVDを次々に見ていることを、学生時代の友人数人との昼の会食で話したら、このうちの一人が大の映画好きで、昔からめぼしい作品はほとんど見ているようで、メールのやりとりが始まりました。
綾瀬はるか出演の「今夜、ロマンス劇場で」を良いと思ったなら、ジュリア・ロバーツ主演の「ノッティングヒルの恋人」(原題は"Notting Hill")を勧めるとのことで、見てみました。
いずれも、往年のオードリー・ヘップバーン主演の名作「ローマの休日」と少し似たところがあります。ただ、その似方はそれぞれなので、「ロマンス劇場」と「ノッティングヒル」を比べた場合は、少ししか似ていません。

この映画は、ジュリア・ロバーツが演じるハリウッドの有名スターと、ヒュー・グラントが演じるロンドンの高級住宅地、ノッティイングヒルの小さな本屋の主人とが、片や有名スター、片やしがない本屋の大きな差にもかかわらず、恋人同士となる話です。
大部分が本屋とそのすぐ近くの男の住居を舞台にしていますが、終盤に、ジュリア・ロバーツがイギリスに来てロケ撮影をしているところに、ヒュー・グラントが会いに行く場面があり、これは、ロンドン西部の広い公園であるハムステッド・ヒースが舞台なのです。
その中の古い館の前が撮影に使われていますが、ネットを見ていたら、この館は、ケンウッド・ハウス、"Kenwood House" という歴史的建造物であることが分かりました。
城のアワード、WCAのナンバーも付けられていて、WCA G-00211 です。

写真は下のウェブ・ページでご覧ください。
ケンウッド・ハウス
Wikipediaにも写真があります。

管理人は、現在、移動局用にYAESUとICOM、(このところ移動はICOMが多く、YAESUは常置場所で留守番)、固定局(100W)用にKENWOODを使用しており、特にどこのファンということはありませんが、たまたまその内の一社のブランド/社名と同じ名前の建物を見付けたので紹介しました。
ブランド名が選ばれたいきさつもネットである程度分かりましたが、この建物から採ったことにはなっていません。ただ、当時の経営トップに多彩な方面で活躍した人がいて、欧米の事情には明るかったらしいので、潜在的には影響があったのかも知れません。

2018年10月29日 (月)

映画「あなたへ」 Movie "Anatae (To You)"

2週間ほど前になりますが、綾瀬はるか出演の映画「あなたへ」をDVDで見ました。高倉健が最後に出演した映画で、管理人でも知っている俳優、タレントがかなりの数出ている、それなりに製作費もかけたと思われる作品でした。

内容も、人生、人との関わりなど、考えさせられるものでしたが、富山から平戸島まで、キャンピング用に改装したワンボックスカーで旅をするということで、日本各地の美しい風景を見られることも、映画を興味深いものにしています。
出てきた城跡と灯台を取り上げてみます。

普通の道順からは少しはずれるように思いますが、兵庫県朝来市の竹田城、WCA JA-00200、は天空の城として知られています。

Takeda_castle_236049h
Takeda_castle_img_0944
(写真は朝来市のHP より)

終盤、高倉健の演じる主人公が平戸島に到着してから、灯台の見えるところの場面があります。これは、平戸島ではなく、長崎湾口の伊王島にある伊王島灯台、ARLHS JPN-172、(Io Sima Nagasaki と登録されています)、で撮影されたそうです。
この灯台は、死んだ主人公の妻の遺書の絵葉書にも描かれていて、彼女の生まれ故郷のシンボルになっています。

Ioujima_lh_image(写真は、海上保安庁HP より)

なぜ富山なのかと考えてみましたが、初めの方に富山平野から見た日本アルプスの景観が出てくるので、そのためかと推測しました。もっとも、夏の終わりのはずなのに、山々は雪が積もっており、ちょっとずれているのではないかと疑ってしまいました。

2018年9月22日 (土)

映画、TVドラマとマンガ Films, TV Dramas and Manga

このところ当ブログの更新が滞っていることにはちょっと事情があります。
暑い夏で話の種が乏しいこともありましたが、8月中旬ごろから、急に本邦の映画やTVドラマの視聴に費やす時間が長くなりました。

自分でも理由があまり分かりませんけれど、今まで同居者の好みで、アメリカ発の探偵もの、法廷ものドラマを次々に一緒に見てきました。
そのためか、喜怒哀楽、悲喜こもごものあるドラマ、見てほっこりするようなストーリーで国産のものが見たくなったことが一因と思います。

我ながら少しミーハー的ですが、NHK大河ドラマで好感を持った女優、綾瀬はるかの出演作を順次見ています。はじめのうちはネットで公開されているものをPCで見ていました。途中から広告や外国語字幕がわずらわしくなり、レンタルのDVDで見ています。
途中で「高台家の人々」というタイトルのものを借りたら、意図した高台家の3代目の恋人を綾瀬はるかが演じているものではなく、2代目の恋人を小松菜奈が演じているものを借りてしまいました。これでそれまで知らなかった小松菜奈のファンにもなってしまいました。
そのうちに、たまたまいつも朝はつけないTVを何かのことでオンにして、NHKの朝の連続ドラマをなんとなく見ていたら、ヒロインの鈴愛を演じている永野芽郁に目が止まり、それ以来毎朝8時にもTVを見ています。

見た作品個々についてあれこれ書くときりがありません。
とりあえず、見たものの中から良かったと思うものを3つづつ挙げておきます。

綾瀬はるか: 「今夜、ロマンス劇場で」(2018年)、「義母と娘のブルース」(TVドラマ、9月18日最終回)、「ホタルノヒカリ」(TVドラマ、2007年)

小松菜奈: 「坂道のアポロン」(2018年)、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016年)、「溺れるナイフ」(2016年)

綾瀬はるかはコメディー調の作品が多いですが、新しいところでは哀しい場面なども上手に演じています。
小松菜奈は綾瀬より10才ほど若く、まだ出演はそれほど多くありませんが、クールな性格の人物とか、かなり幅広い役に出ているようです。「沈黙」という、原作と主な場面は日本、製作はアメリカで、英語使用の映画に出たり、シャネルの宣伝モデルをしたり、国際的活動を目指しているようで、注目されます。

これらの作品の多くは原作がマンガです。入場者を増やすための戦略なのか、小説などに映画化、ドラマ化に適した作品が少ないのか、理由は良く分かりません。
管理人はマンガを読むことが少なく、本当に有名なものしか知りませんけれど、前回の記事で書いたように、ウォーキングに参加したら、トキワ荘が目玉だったというのは、一つの偶然の出会いかと思いました。

先週の土曜日の夜のローカルラグチューで少し話題としたところ、相手のJR1xxx局はマンガの「坂道のアポロン」のファンで、アニメの映画は見ているという話で、予想外に盛り上がりました。

また、11日(火)のランチで大学の同級生4人にも話したのですが、うち一人は相当の映画好きで、ロマンス劇場の映画その他もろもろについて、長いメールをやりとりすることになりました。

I have seen many Japanese movie films, TV dramas by rental DVD discs since August. Actresses Haruka Ayase and Nana Komatsu are my favorites in them.
Mei Nagano, who is appearing in the drama in the NHK TV Channel 1 from 0800 JST till 0815 every morning is also nice and cute, though this drama is to end next Saturday after six months of airing.

Dsc_1605s
写真は記事と関係ありません。近所の家の庭先のザクロの実です。前回の記事の鬼子母神関連でザクロが出てきたので、載せておきます。

2017年8月27日 (日)

「女王ヴィクトリア」 "Victoria"

昨日まで3日ほど続いた酷い暑さは、一段落のようですが、それでもまだ暑いです。明日以降はどうなるのでしょうか。
特定テレビ局の提灯持ちをするわけではありませんが、「ダウントン・アビー」の後に放送された「女王ヴィクトリア」という番組も、惰性で録画はしました。しばらく放っていましたが、先週、第一話を見たら、なかなか面白いのです。主役の女優、ジェナ・コールマンが魅力的で、時代劇として、実際はどうだったのかとかの興味も湧き、少しはまってしまいました。1日に1話を見て、第4話まで見終わり、今日放送予定の第5話からまた録画で見ようと思っています。
今までのところでは、女王が即位した1837年(天保8年)に首相だったメルバーン卿が準主役です。オーストラリアのメルボルンと似ているので、もしかしたらと思って調べたら、やはり、元の英語の綴りは同じで、メルボルンに入植が始まり、町ができた当時の本国の首相の名をとって町の名にしたそうです。州名の「ヴィクトリア」も州設置当時の女王の名をとったものでした。
Kif_1676s
メルボルン市内のヴィクトリア・バラックス(兵営、国防省が置かれたこともある。)
Victoria Barracks, Melbourne, Victoria, Australia. (photo by NOBI in 2006.)
 
ヴィクトリア女王の在位は、1901年(明治34年)まで、63年7か月に及び、大英帝国が世界に覇を唱えた絶頂期といえるので、世界のあちこちに女王を記念する名前や記念物があるわけです。
日本から見ると、明治維新の30年前から明治30年代前半までの在位ですから、幕末維新期や明治初期の英国との交流も、女王治世の英国とのものでした。
明治2年には、女王の次男、エジンバラ公アルフレッド王子が、海軍の軍艦ガラテア号の艦長として来日しました。明治天皇が初めて面会した外国王族です。
 
史実のほうは、ウィキペディアで、女王、メルバーン卿、父のケント公エドワード、伯父にあたるジョージ4世、ウィリアム4世、祖父のジョージ3世などなど、芋づる式に見て行くと、きりがありません。ずいぶん時間を使ってしまいました。
女王となるまでのいきさつも、かなり「事実は小説よりも危なり」を思わせるものです。
ジョージ3世には7人も男子がいたのに、放蕩息子が多く、きちんと結婚して嫡出子を持つ王子が少なかったそうです。長男~3男の嫡出子が早死にして、このままでは王統が続かなくなってしまうとなった1810年代の終わりごろになって、4男から下が自分の子孫が国王になれるチャンスがあると分かり、競うように結婚したそうです。
ヴィクトリアの父のケント公は、もう40代の終盤で、そのためもあってか、ドイツの小公国の2人の子持ちの未亡人の王女と結婚して、ヴィクトリアが生まれました。
ところが、この父はヴィクトリアの誕生後まもなく死んでしまいます。ドイツから来た母は、他の王族、多くは放蕩息子たちを信頼できず、ヴィクトリアを住いのケンジントン宮殿に閉じ込めるような形で育てたようです。そのような母へのヴィクトリアの反撥、反抗がドラマの一つのテーマになっています。
即位後は、首相のメルバーン卿を信頼し、父代わりから、ほとんど恋人のように思ったようですが、母方の従兄弟のサックス・コーブルク・ゴータ公子アルバートと会って波長が合い、求婚します。
ウィキペディアによると、ヴィクトリアはかなり感情的で、意思堅固(頑固)な人であったようで、人の好き嫌いもはっきりしていたようです。そのような人物だったので、ドラマになり得たのかも知れません。
即位当時は、内閣・議会との関係で、他の諸国よりも王権が制限されていたとはいえ、今日のような象徴的な王政が確立していたわけではなく、治世の前半には、王と内閣・議会との緊張関係もあって、それもドラマになり得る要因だったようです。
女王が即位した1837年はどんな年だったかと見ると、日本では2月に大塩平八郎の乱、4月に将軍徳川家斉が隠居、6月(西暦7月)にアメリカ船モリソン号の浦賀来航などがあります。世界では、9月にアメリカのモールスが有線電信機を発明したとされています。
 
Viewed the first four episodes of the British TV drama “Victoria” last week. Found it more interesting than I had expected. It is perhaps due to the extraordinary circumstances of her birth and growth. The fact that the United Kingdom of her era itself had strong influences over the world also attracted my attention to the true history behind the story.

2015年6月19日 (金)

「海街diary」 "Our Little Sister"

アマチュア無線局のデータベース、”QRZ.com”には、神奈川県藤沢市生まれと記載しています。生まれただけではなく、事情があって、春、夏、冬の学校の休みは、片瀬海岸で過ごすことが多かったので、あれこれ思い出もあり、懐かしい場所なのです。片瀬からは近くの鎌倉にもときどき行っていました。
そんなことで、是枝裕和監督の映画、「海街diary」のことがテレビで流れ、鎌倉で暮らす四人姉妹の話だということを知って、見たくなりました。
しかも、先日、ある文芸評論家・作家の自伝的小説を読んだのですが、この人は、大戦の開戦の少し前から戦後の昭和23年までの少年時代を鎌倉の極楽寺で過ごしていたのです。映画の舞台が鎌倉市極楽寺ということで、どのように撮られているかにも興味を持ちました。
13日(土)が封切りでしたので、一昨日、17日(水)に見に行ってきました。

Inamura_cape_etc_sCape Inamura and the cove in front of Kamakura. The seaside community is the main stage for the new movie titled "Umimachi Diary," or "Seaside Town Diary," English title "Our Little Sister."
江の島から鎌倉方面を望む。映画の舞台の極楽寺は、画面の左端、稲村ヶ崎に続く丘の手前と思います。もう少し左の七里ヶ浜が見える写真を探しましたが、見つかりませんでした。稲村ヶ崎と右の方の逗子との間の湾の奥が由比ヶ浜と鎌倉中心部です。(2009年11月撮影)

上に書いた理由はうそではありませんが、正直にいうと、半ばエクスキューズです。大河ドラマ「八重の桜」で見ていた綾瀬はるかと、いつだったか年末年始のテレビでの映画番組で見て注目していた長澤まさみが出演するということで、これは見なくてはと思いました。
姉妹の残り二人の役の夏帆と広瀬すずは、知らなかったばかりか、夏帆は「なつほ」と読むのだと思っていました。

期待通り、ノスタルジアを癒してくれ、ほのぼの感も味わえた上、姉妹の四人ともきれいで、それぞれ演技も上手だったし、見終わって満足できる良い映画でした。 我が家の隊長も誘ったのですが、忙しいし眠くなるから行かないと、断られてしまいました。

大学生のころまでは、和風建築の家で育ったので、四姉妹の暮らす和風住宅にも懐かしさを感じました。もっとも当方の年齢でも、東京では椅子とテーブルを置いた板の間で食事をしていたので、食事までちゃぶ台でする四姉妹の暮らし方はやや現実離れしているかも知れません。
外国の観客を意識したサービスなのかも知れませんが、サービスの度が過ぎると媚びているように見られるかも知れません。 ちなみに、木質系ホーム・ビルダー(ハウス・メーカー)のS社が提携スポンサーとのことで、映画の開始直前にコマーシャルが流れました。2年前に拙宅を建て替えたときに世話になった会社でした。

梅の実を集めて梅酒を作って飲むなど、レトロな小道具が散りばめてあって、本当に昔が懐かしくなります。釜茹で(釜揚げ)しらすも出てきますけれど、こちらは、湘南にいたときに普段に食べたことはなく、観光客用の食べものだと思っていました。本当の地元の方々はどうなのでしょう。

ただ、話がたんたんとしていて、メリハリがなく、今一つ心を動かすようなものが感じられませんでした。これではカンヌ映画祭で入賞ができなかったのも仕方がないでしょう。極言すれば、美しい動画ファイルがスライドショーのように連続して流れてくる感じです。
漫画の原作を読んだ人は知っているのかも知れませんが、四女、三人姉妹の腹違いの妹、「すず」が、実母が姉三人から父を奪ったということを気にして、なかなか三人に溶け込めないという設定らしいのですけれど、そのことはあまり伝わってこないし、話としても無理があるように思います。実母が死んでしまい、可愛がってくれた父も死んでしまって、寂しくてひどく落ち込んでしまったというのなら分かりやすいのですが。

葬儀や法事で出演者が喪服の場面が3回ありました。一般に女性の喪服姿はきれいですが、表情やしぐさの美醜が目につくところでもあります。出演者たちはうまくこなしていたと思います。

長女「幸」の恋人役に堤真一が出てくるキャスティングはちょっとがっかりで、好演している綾瀬はるかが気の毒に感じました。演技はうまいので、本人には何も責任がありません。ただ、「ALWAYS 三丁目の夕日」のイメージが強く、他のもろもろの出演もなんとなく思い出して、またかと思ってしまいました。

長澤まさみも好演しています。最後の方の場面で、綾瀬と長澤が一緒に映るところで、綾瀬ほどは色が白くないことが分かる感じだったのも、ちょっと気の毒でした。ちょっとした光の当たり具合かも知れませんけれど、主演であれば分からないことが見えてしまいます。以上、若手女優陣にちょっと甘くなってしまったかも知れません。

2015年5月28日 (木)

「ロスト」 "LOST"

この話題をとりあげるとリタイア組の暇さ加減をさらけ出すようで、ちょっと気が引けるのですが、書いてみます。もうしばらく前のことですが、レンタルでアメリカ製のTVドラマ「ロスト」のビデオを全部見終わりました。6シーズン、120余話という長い続きものですが、昨年の7月から8か月くらいで見たことになります。
我が家の隊長が英語のヒアリングの練習と称して、週に1回、CD2枚か1枚を借りてきて週に4話くらいのペースで見ていました。隊長の本命は「ボーンズ」という探偵ものなのですが、1枚100円の古いものを見尽してしまったので、新作が安くなるまで、他のものを見ようと借りてきたものです。
全体が6つの「シーズン」に分かれているのもはじめはピンときませんでしたが、TV番組の放送が、スポーツ番組などとの放送時間の取り合いの都合か、製作の都合か、1年のうちの秋から春に行われていたので、野球の「今シーズン」というようないい方と同じで、それぞれのシーズンが撮影された年が違うようです。足かけ7年をかけて続いていたロングランのTVドラマだったのです。日本では大河ドラマでも1年で、ちょっとないやり方ですね。

ドラマの性質上、筋を明かすのはまずいので控えておきます。したがって、感想なども分かりにくいかと思いますが、お許しください。
ドラマはシドニー発ロサンジェルス行きの旅客機がある島に不時着したところから始まります。

Img_9385s写真はドラマと関係ありません。江の島です。(4月27日撮影)
ドラマの飛行機は、砂浜に不時着してかなりの数の生存者があり、その生存者たちのサバイバルや救援要請のことから話が展開して行きますが、この島で奇想天外、摩訶不思議なことが次々に起こります。

感想のキーワードをまず書いてみます。「9.11」、「銃」、「デスティニー」、「キャスティング」、「エンターテイメント産業」、「CG」。

・アメリカでこのドラマが始まったのは2004年だそうです。飛行機事故から始まるところや不条理なことが起こることなどから、「9.11」の同時多発テロの陰を感じました。あるいは、したたかにもあの事件でゆさぶられたアメリカ人の気持ちに受け入れられそうなドラマを作り、事件に便乗したともいえるかも知れません。

・「銃」、ピストルやライフルを使った撃ち合いなどがかなり頻繁に出てきて、これもアメリカらしいと思いました。

・登場人物が自分の運命、使命は何かと迷ったり考えたりします。これもフロンティア開拓の時代からアメリカ人の多くが自分たちや国の使命、「デスティニー」を考え、語ってきたことと関連しているのではないかと思いました。

・このドラマが足かけ7年も続いたことには「キャスティング」の成功がおおいに寄与していると思いました。主役級の女優のエヴァンジェリン・リリー、エミリー・デ・レイヴィンなど、なかなかチャーミングで、長く続いてもあきませんでした。助演の男優たちの中にもずいぶん人気が出た人があるようですが、登場人物の中には唐突とも思われるほど急に死んでしまうのがいるので、多少は脚本で選別していたのかも知れません。

・キャスティングにも関係しますが、この手の大掛かりなエンターテイメント作品の製作には英語圏のアメリカは有利だと思いました。役に適した俳優をアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど世界中から選べるのです。資金力やマーケットの大きさもありますので、「エンターテイメント産業」に関しては、アメリカの有利さは大きいと思いました。

・ドラマの筋立ては、漫画のほうが適しているのではないかと思うほど、意外なことが起きるので、一昔前だったら普通のドラマで映像にするのは難しかったのでしょう。「CG」が発達して、不思議な現象もあたかも本当のように見せることができるようになって、はじめて可能になったドラマかと思いました。


より以前の記事一覧