ローカルビッグアンテナ局の思い出 Memory of a Big & High Antenna Station
あちこちで依然として大雨が降ったり予報されたりしているようです。被災された方々、警戒中の方々にお見舞い申し上げません。
先日のローカル・ラグチューで、あちらこちらのアマチュア局のアンテナの話題になり、最寄りのJR駅の近くのビルの屋上の塔屋の上のタワーに大きなアンテナが上がっていたことを、相手局からいわれました。
このアンテナの局の局長は一時、ローカルのクラブにも入っていたことがあって、会ったこともあり、Iさんという姓とビルの名前はすぐに思い出したのですけれど、肝心のコールサインがどうしても思い出せません。
クラブ員全員にメールして尋ねたところ、覚えている局長はいませんでしたが、一人が平成6年、1994年の名簿を保管していて、これに載っているJM1SEC局ではないかと知らせてくれました。
ビルの名前でサーチしてみたところ、ネットに写真がありました。
http://www.satohide.co.jp/works/01/01-04.html
アンテナは現在はもうありません。無線局情報検索でも結果は0件と出ます。コールをとられたのは比較的後だったようですが、当方よりも年長の方のようでしたし、お元気かどうか定かではありません。
この局とは、印象的な交信の思い出があります。
1999年に初めて太平洋方面に無線機を持ってバヌアツに行き、YJ0ACFのコールで運用したときに、コールしていただきました。
ログもどこにしまったか忘れていて、しばらく探しました。8月18日の0951UTC(2051 Vanuatu TIme)で、この日の午後到着してセットを終わり、夕方に10数局交信したあと、食事休憩に行ったようです。その後40分くらいで交信しています。
ほかの局よりも一段強い突出した信号で、地上高の威力をはっきりと感じました。9階建てのようですが、その上の塔屋とタワーでおそらく50メートルはあったでしょう。
カードをいただいたはずなので、探してみましたが、整理が悪く、今のところ、見つかっていません。
カードの箱に、ご家族を含めた近況報告がプリントされている暑中見舞いの葉書があって、下の欄外に、交信時のことのコメントが付記してあります。消印が8月19日ですので、すぐにこの葉書をいただいたようです。"QSL Direct 10/6"とメモがあるので、当方から10月にカードを送ったものと推測します。
「・・・最近ボケでcall聞いてもとっさに判りません。IshiiやJH1ZISと云われても分からず終り頃にやっとJCFさんが判ったら手が振えて乱れました、失礼。」とありました。
こちらが、オペレーターのコールを知らせて、同じクラブの者だと伝えたのだと思いますが、CWですからあまり詳しくも打てず、とっさにはピンとこられなかったようです。
この時の運用地は、バヌアツ北部の主要な島であるエスピリツサント島の南、狭いセゴンド水道を渡ったアオレ島で、島の海辺にあるアオレ・アイランド・リゾートというところでした。上の写真がコテージ、QSLカードの写真は食堂、オフィスのあるメインの建物で、送迎のボートの船着き場もすぐそばにあります。
アンテナはコテージの前の木に上端を上げたループアンテナでした。(当局のQRZ.comページに、フォト蔵という写真サイトの写真へのリンクを付けています。)
バヌアツ、それもエスピリツサント付近を行き先に選んだのは、太平洋戦争の戦史への関心からでした。
ここはソロモン諸島、H4、の東南で、連合軍が基地を置いて、ガダルカナル島などでの戦闘をここからサポートしていたので、文献、史料にときどき出てきました。当時は独立しておらず、英仏共同領のニューヘブリデス諸島、史料では「ニューヘブライズ」と記されていることが多いようです。
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