ナバサ島DXぺディション船手組 Seaborne Detachment of K1N Team
【お断り】 1月31日の記事と同様に、ここを読まれてもK1N攻略のヒントは何も書いてありません。
「船手組」という江戸時代の古い言葉を持ち出しましたが、これは先日来の周防大島との縁の影響です。時間があれば近いうちに書きたいと思います。
数日前の記事でK1Nに触れたあと、偶然かどうかわかりませんが、「AA7JV」、「アンテナ」での検索で当ブログにアクセスした記録がありました。書いた当人は全く忘れていましたが、2013年6月11日にガーデン・ビームについて書いたときに、種とした雑誌の文章の英語の原文の筆者がAA7JVでしたので、そのコールを書いたのでした。
http://nb20oi12-7388tu.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-2707.html
同じ人物が今回のナバサ島DXペディションのチーム・メンバーになっていました。 今までのDX界の動きに明るい方々は先刻ご承知のことかと思いますが、こちらはほとんど知らないので、あらためてK1Nのチーム・メンバー紹介のページなどを見直すと、AA7JVは1953年にハンガリーで生まれ、成人してからオーストラリアに移住し、1988年ごろからアメリカに移ったとのことです。今回のチームにハンガリーから参加しているHA7RY / KT4TTTとは昔から親しく、2人で2007年のVK9WWI、ウィリス島へのペディションを皮切りに、毎年のように遠いところにある不便な島に最少の機材で出かけているようです。
フロリダ州のマイアミビーチに住んでいて「エレクトラ」という船を持っており、今回のペディションでは、この2人にセーリングが趣味であるN6MZが加わった3人は本隊と別行動し、エレクトラで海路ナバサ島に向かいました。1月22日にマイアミビーチを出発、海が荒れたために遅れたようですが、2月4日には到着してルル湾から上陸し、本隊に合流したとのことです。
計画を解説したプレゼンテーションのビデオ(ホームページのVideosの上から2番目)では、この体制のことを”MVC = minimum viable configuration”だと説明しています。「最低生存保障体制」とでもいうのでしょうか。チームが島に滞在している間、船はクルーが操船して湾の近くにとどまり、島で万一何かが起こりヘリコプターも来られないような事態に備えるそうです。
水などの重量のあるものの一部を船から揚げる計画だったようですが、これは遅れなどのために止め、大部分はジャマイカで下ろしヘリで運んだらしいです。
計画立案の経緯は知る由もありませんけれど、もしかしたらなるべく大掛かりにならないようにペディションに行くことへのAA7JVとHA7RYのこだわりが反映されているのかも知れないなと思いました。
VK9WWIと2009年のTX3Aは弱小局の当局もありがたいことに18メガCWでそれぞれささやかに1交信ずつさせてもらいました。当時はベランダの釣り竿バーチカルでしたが、いずれも貴重なニュー・エンティティー、”ATNO”でした。
HA7RYのQRZ.comのページを見たら、ガーデン・ビームも彼らのDXぺディションの産物で、2011年にバハマからC6AGUを運用したときに水上に立てた3バンド用パラスチック・アレー(たぶん世界初の浮いているハム用HFアンテナ)が出発点だそうです。性能が良かったので、これと同じようなものを陸上で作れないかと考えた結果がガーデン・ビームなのだそうです。
http://gardenbeam.com/
HPによるとペディションは今日からフル稼働体制になったようです。最初に着いたときにハイチ人がいたことや非常に暑いらしいこと(116°F = 47°C)が気になりますが、JA'sも相当に交信しているようです。
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