ナバサ島DXペディションと合衆国魚類野生生物局 K1N and USFWS
【お断り】 「ナバサ」、「K1N」のキーワードで検索エンジンからこのページを開かれる方があるようですが、ここを読まれても交信を可能にするようなヒントは何も書いてありませんのでお忙しい方はご注意ください。
このDXペディションは交信希望の最後の一局まで(「クリンゴン」=フィクション上の宇宙人までも)と交信したいとアナウンスしていますが(1月17日リリースのニュース)、そういっているチームのメンバーたちが宇宙人のような別世界の人に思えて、どうなっているのだろうと好奇心を持った方には少し参考になるかも知れません。(2月2日追記)
昨日は午前中にこのブログの一昨日の記事に後から気付いたことを余計な口出しと思いながら追補で書いてしまいました。これが気になって夜はK1Nのホームページをあちこち読んだりしてしまいました。そんなことより溜まっていることも二つ三つあるし、交信を目指して仮設のアンテナを準備したりするほうが良いのでしょうけれど、我ながら物好きで暇だとあきれます。島の説明などは一昨日にすでに読んでありました。
http://69.89.25.185/~trexsoft/t-rexsoftware.com/k1n/main.htm
1.チームのメンバーの経歴を全部読みました。共同リーダーの2人やほかの一部のメンバーはQRZ.comのページも読みました。
2.スポンサーのところでドネーションをしたJA局を一通り見ました。
3.英語のヒアリングの練習という口実のもと、ビデオのところにある3本のプロモーション・ビデオを全部見ました。
4.W0GJなど主なメンバーのQRZ.comのページのうち、コールの文字が緑色か金色の局にはウェブ・コンタクトで”GL” とメッセージを送りました。
ここで内容の受け売りを書いても仕方がないので、興味のある方はご自分でご覧になることをお勧めしますが、アメリカの国立野生生物保護区、National Wildlife Refuge からのアマ無線運用のことを紹介した2013年12月4日の記事に関係があることを見つけたので、そのことは書いておくことにしました。
http://nb20oi12-7388tu.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/nwr-call-signs-.html
関係があるのは記事の下の方の
「なお、アメリカ合衆国では、10月の中旬にNational Wildlife Refuge Weekというイベントがあり、その時期に保護区の中からアマチュア無線を運用する愛好者がいます。他のコールエリアから”NWR”のサフィックスの記念局が出たこともあるようです。
http://www.nwrweek-radio.info/ 」
というところです。
K1Nのメンバーの経歴を見ると、共同リーダーの一人のW0GJはW0NWRというコールで運用し、またメンバーのNA5UはW5NWRというクラブコールの理事者(trustee)です。
そして、ビデオで今回のペディションの計画の説明を見ると、ナバサ島はNWRに指定されていて、上陸時期(1月または2月)、期間(14日間)、人数(15人まで)、行政からの同行者数(6名、うち3名は警備要員)、次回の上陸許可可能時期(10年後)など、基本的なことはすべて保護区を管理する権限を持つ合衆国魚類野生生物局、U. S. Fish and Wildlife Service、の方針から決まっているのです。
NWRウィークにアマ無線を運用し、魚類野生生物局に協力してNWRの重要性をPRするのも、K1N実現のための布石だったのです。
そういう背景があるので、今回の島にはWWFFのKFF-0131というナンバーもありますが、チームはDXCCハンター優先で他のプログラムには関心が無く、その布石であるNWRWもWWFFとは全く別の発想からやっていることと分かりました。
メンバーの経歴には、いかに野生の自然を大切にしつつ無線を運用してきたかや地域活動への市民としての貢献などが強調されているので、同じ経歴書をたぶん魚類野生生物局に提出しているのでしょう。
なお、3本のビデオの中では上から2つめのものが写真、図やポイント事項の箇条書きで計画を体系的に説明したものになっています。
3本目のビデオでは、ジョージア州アトランタでFT5ZMから持ち帰った機材をチェックして準備しているところが撮られていますが、アトランタにはUSFWSの米国南東部(カリブ海の領土を含む)を所管する支局が置かれています。(現在のトップは女性。)
チームのメンバーの何人かはFT5ZMにも行っていて、当方の3交信のうちの2つのオペレーターであるK9CTとWB9Zが参加しています。
今回のK1Nは、クラブ・ログのリーダーボードは見えないようにするとこことですが、最近のEP6Tのものを見ていて、交信済みのチェックにカーソルを当てるとオペレーターが分かることをはじめて知り、FT5ZMの10mCWのオペレーターが出た画面をキャプチャーしてみました。
多くの参加希望者の中からチームのメンバーを決めるのは大変だったようですが、経歴を見ると、無線運用のベテランであるばかりでなく、それぞれに強いところを持っていて、なるほどと納得でした。前に書いたオレゴン・トレイルなどを通って西部に向かう幌馬車(幌牛車)隊編成の伝統なども彼らの中に脈々として伝わっているのかも知れません。
おこぼれ狙い組?に可能性があるとすれば、平日の12(木)・13日(金)あたりと思いますけれど、13日の午後・夜は予定があるので12日と13日の朝あたりは真面目にワッチしてみたいと思います。
では一行の安全とパイルアップに参加される皆さんのご幸運を祈ります。
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