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2014年10月 5日 (日)

「カラシニコフ」

「カラシニコフ」松本仁一著、2004年、朝日新聞社刊を読みました。前に取り上げた「兵隊先生」と同じ著者です。 電車の中で読む本を図書館で借りてきていなかったので、書棚を見たら、この本が目にとまりました。10年前の本で、新聞の連載をまとめた出版です。当時は、新聞のほうでだいぶん読んでいたので、本のほうは、入手して間もなくパラパラと読み、通読はせずに積んで置いていました。

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本は、シエラレオネで11歳のときに反政府ゲリラに拉致され、強制的に兵士にされた少女(取材当時19歳)の話からはじまります。 ゲリラが持っていて、少女も持たされ、3人を射殺するように強いられたのが、ロシア(旧ソ連)の兵器技術者カラシニコフが設計した自動小銃でした。
カラシニコフAK47、AKM、AK74という、一連のシリーズの小銃が、治安の乱れたアフリカ各国に大量に出回り、使われていることから、その理由やそうなった背景が書かれています。また、反乱、クーデター、強盗など、銃を使ったさまざまな実力行使が生々しく書かれています。
自動小銃は、各国で作られていますが、カラシニコフには故障が少なく、乱暴に扱っても弾を撃てることで、開発途上国向きだそうです。また、カラシニコフは、中国、北朝鮮、ユーゴスラビアなどでも生産されたことから、各国の政治的な動きや、水面下での武器供与、販売などで、出回りやすかったようです。
シエラレオネが、英国の解放奴隷により建国されたということは、初めて知りました。アメリカの解放奴隷によって作られた東隣のリベリアと似た歴史があり、外部から支配層が入ってきたため、土着の住民との間に共通基盤がなく、国家形成が困難だったようです。

シエラレオネ、リベリアなどは、現在、エボラ出血熱の流行が大問題になっています。その背景に、この本に書かれている、長年の内戦などによる混乱で、政治、行政があまり機能していないこともありそうです。
「失敗国家」の存在が、この本で取り上げられている大きなイシューです。特に、兵士にまともに給料が払われない国、教師にも給料が払われない国があり、そのような国家を国連加盟国として一人前に扱うことや、政府に普通にODAとして援助をすることへの疑問が提起されています。
もう一つ、ブログに書かずじまいになっていますが、先ごろ、司馬遼太郎の「この国のかたち」を読んだことをきっかけに、日本の中世史に興味を持ち、数冊の本を読みました。平安時代後期の武士の出現以降、中世では、中央政府のすることはかなり限られていて、治安などに関しては、地元の武士団や寺社(寺社も僧兵などの武力を持っていた)による自力救済が普通のことだったようです。北条氏が権力を握った鎌倉時代の中期、後期も、北条氏の私兵による血なまぐさい実力行使による制裁などがしばしば起きていたようです。
ただ、日本の場合は、司馬遼太郎が高く評価する武士道が徐々に形成され、戦いや仇討ちにも一定のルールが適用されて、それなりの秩序があったことが違うのでしょう。
武器が発達した現代では、自力救済が横行することの悲劇も大きいわけで、なんとか失敗国家が立ち直る、または立ち上がるように、工夫して協力していくべきでしょう。

シエラレオネなど、アフリカの西海岸は、弱小アマチュア無線局ではなかなか交信できません。昨年の11月のはじめに、21.050あたりに出ていた9L1BTBと運よく交信できました。その時のアンテナは、ロングパス向きでした。
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この本の著者は、カラシニコフ氏の住むイジェフスクに2回行き、長時間のインタビューをしています。イジェフスクは、ヨーロッパ・ロシアでもウラル山脈に近いあたり、ウドムルト共和国の中心で、無線のプリフィックスは、UA4Wです。古いカード、UZ4WWBのものを見つけました。
このコールは、QRZ.comには登載されていません。試みに、”Izhevsk”でQRZ.comを検索してみたら、3D(フィジー)から始まって、世界の多数の国々のコールサインがズラッと並んで、驚きました。DXを追いかけている局には有名なUA4WHX、ブラッド(ヴラッド)さんのホームがイジェフスクだったためでした。当局は残念ながら、一度も交信したことがなく、QRZ.comを見るまで、気が付きませんでした。
「カラシニコフ」によると、昔のソ連の兵器工廠は、三つに分割民営化され、銃を作る会社、その他の兵器を作る会社、自動車やバイク、モーターボートなどを製造する会社があるそうです。世界を股にかけて歩いていたブラッドさんは、直接か間接か分かりませんが、これらの会社と何か関係がありそうですね。

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