UTC 協定世界時
現在、アマチュア無線の交信の時刻の記録にはGMTではなく、UTC、協定世界時、(英語Coordinated Universal Time)を使っています。
何を根拠にいつからそうなったのか、ネットで調べる限りでは、いま一つはっきりしません。文科系人間の理解力の限界もあります。間違いもあるかと思いますので、お断りしておきます。
新しい時間計測システムの導入には、一つには、時間の単位としての「秒」が、地球の自転や公転ではなく、原子の運動により定義されるようになったことと、地球の形や動きが人工衛星の発達などにより、より正確に測定でできるようになったことがあるようです。
また、本初子午線のグリニッジ子午線への決定のときに、フランスが棄権したことの延長線上の問題として、時刻の決定法などについて合意があっても、その名称や略称を英語によるかフランス語によるかという主導権争いは依然として続いているようです。
・1958年(昭和33年) 国際原子時(TAI、仏語Temps Atomique Internationalから)スタート
・1961年(昭和36年) 旧協定世界時スタート
・1963年(昭和38年) ITUの無線諮問委員会勧告でUTCが公式に認められた。
(略語としてUTCを用いる。これは、英語coordinated universal time、仏語temps universel coordonnéの妥協の結果であるとともに、UT0, UT1, UT2 などの地球の自転を基にした時間であるUT、世界時の種類の表記との連続性も考慮された。)
・1972年(昭和47年) 協定世界時(改訂)スタート。
この決定システムは、国際無線通信諮問委員会、CCIR、Consultative Committee on International Radio の勧告460号にあり、1970年1月に承認された。(CCIR は、現在のITU-R、ITU無線通信部門)
UTCは、国際度量衡局、BIPM、Bureau International des Poids et Measures が、IERS、International Earth Rotation and Reference Systems Service から地球の自転などのデータを得て管理しており、一定のルールに従って、ときどき「うるう秒」が挿入される。
・現在の0度の子午線は、国際地球基準座標系(ITRF)によるIERS基準子午線(IRM) で、グリニッジの子午儀があった場所から102.5m東を通っている。このずれは、人工衛星による地球の観測、測定が、アメリカのワシントンD.C.とボルチモアの間にあるジョンズ・ホプキンス大学応用物理学実験室を通信基地として始められ、その位置が、北米測地系、NADによって定められていたことに端緒がある。
NICT、独立行政法人情報通信研究機構の関連ページ
http://jjy.nict.go.jp/mission/leapsecond9.jpg
(9月16日、17日修正)
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