WFFとWWFF WFF and WWFF
出来事があってから2月以上ほども経っているようで、遅い記事になりますが、WFFアワードプログラムの状況にかなり大きな変化が起きています。
WFFには、従来からアワードの発行やディレクトリーの改訂が円滑でないなどの問題があったようです。事務局のRW3GWが外部の意見を容れて、各国の代表などからなる委員会を作り、IK5GPGを委員長として、ルールの見直しなどを行っていたようでした。WFFのホームページで、昨年の8月にEW4DXのものとは別の新しいログサーチを作るというアナウンスがあり、また、新しいルールが発表されました。ところが、その後、WFFのホームページはまったく更新されず、新ログサーチも姿を現していません。ただ、EW4DXが管理していたログサーチは機能していましたが、これも昨年12月4日のアップデートを最後に、新しいログが入らなくなりました。
今日までにJAのコーディネーターからMLで知らせていただいたことやDLFF(“Flora & Fauna DL”)、VEFF(VA3RJのサイト内)のホームページに出ているインフォメーションなどをまとめてみますと、次のようなことのようです。
・WFFの運営について多くの国の代表とRW3GWの間で意見が一致せず、昨年11月に代表たちがWFFとは別の”WWFF”、WorldWide Flora and Fauna というグループを作った。
・WFFに参加し、ログサーチに国別アワードのランキングが載っていたのは19国、WWFFの新しいホームページにメンバーとして載っているのは24国である。19国のうち、12国はWWFFに加わり、ロシア、ウクライナなどの7国はWWFFのリストに見当たらない。WWFFメンバーのうち12国は、ログサーチにランキングが載っていなかった国である。(国名は、WWFFとVEFFの間に少し違いがあり、流動的なところがあるのかも知れない。)
・11月には、ログサーチを担当していたEW4DXもWWFFに加わったが、その後、WWFFの運営について意見が合わず、EW4DXはログサーチの管理をやめてしまった。
・WWFFでは、近いうちに新しいログサーチを稼動すべく準備中である。過去のデータの80パーセントほどはアップロードできる見込みという。
・WWFFでは、各国のディレクトリーの改訂はそれぞれの国の代表に任される。アワードのない国については、担当者が決定する。WFFアワードのような、交信レファレンスの合計に基づくアワードをWWFFが出すのかどうかは不明であるが、視野には入っているものと推測される。
WFF事務局からは、何の発表はありませんが、多数の代表が絶縁宣言をしたくらいですから、今後のアワード発行などの見通しも暗いといわざるを得ません。そうだとすると、国別のアワードがまだないJAFFとの交信は、現時点では何のアワードにも役立たないことになります。当方からお誘いして何らかの形で参加していただいている方々も何人かおられますが、不明をお詫びいたします。
WWFFの活動を見守りつつ、JAFF ML参加の各局と一緒に今後とるべき道を探っていきたいと思います。
“General Information” の「WFFプログラム情報源」には、とりあえず双方を併記しました。
The WFF committee disintegrated and a new organization, the WorldWide Flora and Fauna, WWFF, was formed by the representatives from 24 countries last November.
« 「CQ」誌にARLHS関連記事 ARLHS activities in “CQ” | トップページ | 「死の淵を見た男」 "A Man Who was on the Brink of Death" »
「Radio」カテゴリの記事
- 修理済みローテーター取り付け Mounting the Repaired Antenna Rotator (2021.05.31)
- 高尾陣馬自然公園移動運用 Portable JAFF-0195(2021.02.05)
- 全米女子オープンゴルフ U.S. Women's Open Golf Tournament(2020.12.17)
- 都立狭山自然公園移動運用 Portable JAFF-0199, Sayama PNP, Tokyo(2020.11.21)
- 「独ソ戦 -絶滅戦争の惨禍」"Russo-German War" by Takeshi Oki(2020.11.13)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 「CQ」誌にARLHS関連記事 ARLHS activities in “CQ” | トップページ | 「死の淵を見た男」 "A Man Who was on the Brink of Death" »
お疲れ様です。
MLでも拝見しましたが、ややこしい事になっていますね。
楽しい趣味のアワードの事でなぜ皆が仲良くできないの
でしょうか?
(私も身近なところで経験がありますが、趣味の世界で
なぜへんなところでこだわるのでしょうね)
投稿: JO3AXC | 2013年2月11日 (月) 22時26分
AXCさん、こんばんは。
特殊な分野のプログラムなので、円滑な運営は、管理者の能力や人柄に大きく依存することにならざるを得ないでしょう。
WFFの場合、目の付け所は良いと思うのですが、世の中にはいろいろな人がいて、残念ながら、主たる管理者に問題ありだったようです。
投稿: NOBI | 2013年2月12日 (火) 23時02分