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2013年1月24日 (木)

CQ誌の伝搬情報ページ Propagation Article of "CQ"

はじめにお断りしておきますが、今回取り上げたのは、ちょっと細かいことです。

当局は、アマチュア局の中でも比較的良くIBPビーコン聴くほうだと思います。日頃はあまりバンドをワッチしていないのに、移動運用に出かけてオーバーシーとの交信もしたいと思っているので、バンドの選択などに、その時のコンディションの把握が必要だからです。また、CQを3回から5回くらい出してコールがないときには、ローカル局の顰蹙を買わないために、出ている局を呼びにまわったり、しばらくビーコンを聴いたりしています。
このこともあって、多くの場合、CQ誌の「今月の電波伝搬情報」のページを切り取って移動に持って行きます。そのため、このコンディション予報のページも良く見るほうです。

1~2年前から、この予報の「アジア極東方面」という対象地域のところの地図と参考IBPビーコンが一致していなかったので、気になり、出版社に投書メールを出しました。数ヶ月くらい何の反応もないので、2回目も出しましたが、相変わらず反応はありませんでした。
19日にCQ誌2月号を買い、見てみると、今回から記載が変わっていました。

「アジア極東方面」に関してはまず良かったのですが、「アジア東南方面」の記載も同時に修正され、そこに新しい不一致が現れました。(2月号 p212)
今までは、対象地域の表記は、あまり問題にしていませんでしたが、この際そちらについても考えてみました。
記載の新旧対照は、下のとおりです。

   対象地域名        大圏地図(概略の中心位置)   参考IBPビーコン局
   Target Area                  Great Circle Map                  IBP Beacon for Reference

  アジア極東方面 1月号    315度方向、5,000km (UA9O付近)  VR2B
    Asia, Far East      January Version  315 degrees, 5,000km           VR2B
                2月号     同上                      VR2B, RR9O
                February Version  Same as above            VR2B, RR9O

  アジア東南方面 1月号  230度方向、5,000km (9M2付近)        なし
     South East Asia  January    230 degrees, 5,000km                   none
                2月号     同上                        4S7B
                            February    Same as Above                           4S7B                   

(便宜上、対象地域名を先に書きましたが、CQ誌では、左に地図、ビーコン、地域名の順で書いてあります。予報は地図に示された地域について示されているものと思いますけれど、その辺りもはっきりしません。)
こちらの投書は、「極東方面」の参考ビーコンを地図に合わせてRR9Oにすべきではないかというものでした。WFFの移動などでは、EU局からのコールを期待していますので、方角から見てノボシビルスクのRR9Oあたりとの開け具合が一つの目安になります。CQ誌がVR2Bを記載していたのは、「極東」という地域名を重視したのだと思いますが、コンディションの目安としては、あまり役立たないビーコンかと思います。
ただ、「極東」は、本来は日本、中国やその周辺、CQゾーンで24、25にアジア・ロシアのゾーン19(海に面したエリアであるUA0のK, X, Z, I, C, L, Fのほか、内陸ではQ (Saha), J (Amurskaya Obl.), D (Yevreyskaya Obl.)まで)を加えたもの辺りを指し、RR9OのQTHである西シベリアのノボシビルスクまでを「極東」に含めることには無理があります。ウィキペディアで調べたところでは、シベリアはアジアの地域名としては「北アジア」になるようですが、日本ではなじみがないので、呼び方に困ります。どうしても極東とVR2Bを残すなら、便宜「アジア北部・極東方面」ではどうでしょうか。

次に、今月から「アジア東南方面」の参考ビーコンに4S7Bが記載されましたが、これには疑問を感じます。説明は、長くなりますので、次回にします。

The February issue of the monthly magazine for radio amateurs, “CQ Ham Radio”, was published on January the nineteenth as usual. When I saw the propagation forecast pages of the magazine, I found they were revised at two points. Two IBP beacon stations for references were added as shown above. The first revision is okay but I cannot agree with the second one. In addition, the names of areas in Asian continent used in the article seem to have problems. I wonder if RR9O, the beacon at Novosibirsk, Russia can be listed under the area name of Far East.

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