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2012年12月20日 (木)

ロシアの灯台

ロシアの灯台アワードのことを書いていて、ロシア灯台独特の問題のことを思い出しました。

2~3年前に、岩波新書の「極北シベリア」という本(福田正己著、1996)を読んで知ったのですが、ロシアでも北極海に面した海岸の灯台などでは、ソ連時代に原子力電池を電源として建設されたものが多くあるそうです。

原子力といっても、核分裂を利用する原子力発電ではなく、放射性物質の崩壊熱を熱電対を利用して電気に変えるものです。英語では、RTG, radioisotope thermoelectric generator というそうです。

たしかに、シベリアの広大な荒野の中に灯台のためだけに電線を引くのはコストが割高だし、北極圏では太陽電池も使えないので、無人灯台に電気を供給する方法として、ひとつのアイデアであったのでしょう。

ところが、ソ連の崩壊後、治安が悪化し、金属泥棒が横行するようになり、灯台まで行って侵入し、灯台の構造に関する知識がないまま、電源装置などを破壊して金属を持ち去る者が現れ、放射性物質の遮蔽が壊されたり、そのものが撒き散らされたりして、周辺が汚染されたところが出たそうです。

この本の著者は、ツンドラの氷の調査などのためにシベリアに行ったようですが、場所によっては、ガイガーカウンターを持って、用心しながら行かなければいけないところがあったそうです。

その後、ネットを見ていたら、どうもこの電池は、北極海ばかりでなく、サハリンの南端のアニワ岬(中知床埼、Aniva, Mys Aniva)灯台(サハリンから南に突き出している二つの岬のうちの東側)でも使われているという英語記事があって、日本にも近いところでも汚染の危険があるのかと、心配になりました。ただ、Lighthouse Direcotry によるとこの灯台の原子力電池は、明らかに最近撤去されたとあります。

(この灯台は日本領時代に建設されたもので、険しい地形から、建設は相当に困難だったと思われ、Lighthouse Direcotry は、日本技術の目覚しい成果だとしています。)

そんなことで、ロシアの灯台に良く状況を調べずに近づくのは止めたほうが良さそうですし、UA9、UA0の灯台からの無線運用もあまり期待できないと思います。

私たちの身近でも、このところ、いろいろ建設時には十分に予測できなかった事故が起きていますが、新技術の採用はいろいろ長期的なリスクも考えて、慎重にしなければいけない一例でしょう。私も今年の8月に中央高速笹子トンネルを通りましたが、わが子の一人は、事故の前日の夜、上り線を通って東京に帰っていました。

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